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2015.04.16(Thu)

文庫化決定!「船を編む」がベストセラーになった4つの理由☺!

『舟を編む』 三浦しをん

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元気になる

『舟を編む』

三浦しをん

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こんな人におすすめ!

・出版業界に興味がある
・大河ドラマが好き
・目から鱗みたいな体験したい

あらすじ

・ある出版社で「大渡海」という辞書を作るプロジェクトが始まった。
・辞書編集部に配属された馬締は、真面目だけど不器用で営業部ではお荷物になっていた青年だった。
・文字に関する感覚は鋭く才能をしめす馬締を筆頭に、個性的で熱いメンバーの多い辞書編集部は一体となって辞書を作り始める。
・出版界の中でも圧倒的な時間とコストがかかる辞書だが、果たして「大渡海」は完成するのか?

文庫化決定!舟を編むがベストセラーになった理由とは?

2013年本屋大賞受賞。
第37回日本アカデミー賞最優秀賞受賞。

「舟を編む」と言えば、空前のベストセラーになった作品です。
タイトルだけ知っているという人も多いのでは?
しかし、どうして辞書をつくる物語がここまで流行ったのでしょうか?
今回は「舟を編む」がちょっと気になっているなという貴方へ、「舟を編む」がベストセラーになった6つの理由を伝えます☺!

 ① 自分のまわりにあるものが大切に思えてくる 

小学生の頃に、国語辞書を使っていた人は多いのではないでしょうか?

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出典 flickr

国語辞書を使っている時に「この辞書の挿絵は正確だな」「この辞書の紙は指にほど良く吸い付いてちょうどいいな」って考えてる人はあまりいないんじゃないかな、と思います。

”舟を編む”では、たった一冊の辞書を十数年かけて作られていく過程が描かれています。
辞書の文字数の問題、紙の質感へのこだわり、出版業界の辞書の立場など、辞書ってそんな事情があるんだ!と驚きの連続です。

そんな何気なく生活に携わっていた辞書の知られざる裏舞台に感心している内に、自分が今まさに手にもっている道具も誰かが手間ひま掛けて作ったものなんだな、と自分のまわりのものが大切に思えてきます☺

 ② 恋がしたくなる 

”舟を編む”では、主人公の馬締と同じアパートに住む板前である香具矢との恋愛も書いてあります。
映画では宮崎あおいが香具矢を演じています。かわいい!

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出典 goo

まえの男と別れてからだね。『結婚しよう』と言われたのに、『板前の修業をつづけたいから』って海外赴任に同行するのを断っちゃったらしいんだ

過去の失敗から恋愛に臆病な香具矢ですが、果たして超不器用な馬締はどうやって香具矢にアプローチするのか。ちょっとずれているけど、一生懸命な馬締の片思いがほっと癒されます。

 ③ 言葉遣いが綺麗になる 

分からないことがあったら辞書を引く。そして、そこに書いてあることが正しい。

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疑ったこともないような当たり前のことですよね。しかし、「舟を編む」ではそれは違うことを読者に伝えます。

例えば、辞書で「恋」を引くと、各辞書で色んな意味がでてきます。

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出典元 http://m.izoizo.com/

「恋」を異性だけでなく同性への特定の感情とも位置付けているのは明鏡国語辞典だけです。
けど、これって本当に正しいんでしょうか?

もし同性を好きだと感じた子供が、「恋」という言葉を辞書で引く。その時に「恋とは異性のみに抱く感情だ」と載っていたら、自分の恋愛感情を否定された気分になってしまうかもしれません。
つまり、辞書にある言葉の定義は決して正しいわけでないんです。

”舟を編む”では、辞書編集部が適切に言葉を表現しようと奮闘する様子が描かれています。

たくさんの言葉を、可能なかぎり正確に集めることは、歪みの少ない鏡を手に入れることだ。歪みが少なければ少ないほど、そこに心を映して相手に差し出したとき、気持ちや考えが深くはっきり伝わる。

読んだ後には、言葉の選び方、言葉の遣い方を大切にしようと思えます☺

 ④ 仕事を頑張る勇気が出る 

なんで、辞書編集部に異動なんだ。来日したハリウッド・スターのインタビューからも、パリコレのバックヤードでのモデル同士の乱闘からも、一番遠いところへ追いやられなきゃならないんだ

新人の岸辺は花形のファッション編集部から辞書編集部に異動させられてしまいます。

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出典 we heart it

皆が皆、好きな仕事をできるわけじゃない。
だからこそ、最近でもワークライフバランスが重要視されているのかもしれません。

けど、辞書作りの世界は残業は当たり前。
泊まり込みで仕事をしたり、まさにブラックみたいな過酷な世界です。

しかし、誰一人として不満を漏らす人がいない。なぜなら、皆お金のため以上の意味を持って、仕事へと取り組んでいるから。

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出典 lmaga.jp

仕事に打ち込むなんて時代遅れという中で、仕事に打ち込む姿を描いて大きな反響を呼びました。私は”舟を編む”がここまで反響を呼んだのには、辞書という着目点だけでなく、仕事への熱量を描いたからだと思います。

本当は皆、自分の好きな仕事に打ち込みたい気持ちはあるはずです。しかし、岸辺のように好きな仕事をできない人が多い。

辞書作りに取り組み、言葉と本気で向き合うようになって、私は少し変わった気がする。岸辺はそう思った。

例え自分の好きなことや望む環境でなくても、仕事に向き合うことで成長していくことができる。”舟を編む”では、ひとつのことに向き合うことの大切さを伝えています。

好きなことに熱中していることも、自分のやっていることに熱中できない人も、本書は捧げられています。

本書は読む人の頑張る証となって、ベストセラーになったのかもしれませんね。

みんなの口コミ、レビュー

何かを作ることに情熱を注ぐことのできる人間は見ていて気持ちの良いものですね。辞書がこうして作られているなんて想像したこともなかった。自分の身の回りの物の見方や言葉の面白さを教えてくれた作品です。
出典 読書メーター

ここで生きていくんだと、覚悟を決めた人達の潔い生き方がとても清々しい。地に足をつけて人生を重ねるなら歳をとるって素敵。日本語はかけがえのないもの。登場人物も然り。もっと辞書に触れて日本語を知りたいと思った。読んでいる間はずっと映像が浮かんでいた。
出典 読書メーター

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