『放課後のウォークライ』
上原小夜
読みやすさ:




『放課後のウォークライ』 上原小夜
・現役女子校生
・切なくて、胸キュンする小説を読みたい
・未来が見えなくてモヤモヤしてる
・高校二年生のリカは数学教師の高木と付き合っている
・先生はリカに優しいけど、いつも二人の関係がばれないように心配している
・リカは彼氏も友達もいるけど、なんだか不満でモヤモヤする毎日を過ごす
・そんなリカに悲しい現実がふりかかって・・・?
いまがいちばん幸せだって、みんなが言う。
人生の中で一番幸せなはずの私の毎日は、でも淡々と通り過ぎていく。
高校生の頃の、こういうモヤモヤした気持ち、すっごい分かるな~って思いました。
私がこの本を読んだのは高校生の時だったんですが、その時に「ここに書いてあるのは私の気持ちだ」って思いました。
高校生だった時、事あるごとに「若い。なんでもできる」と大人から羨ましがられました。
なのに、現実では同じような毎日を受動的に送っていたる自分が、すごい勿体ないことをしているようで焦っていました。
全然未来が見えなくて、何か間違えてしまった気がして、毎日がなんとなく憂鬱だったなーって思います。
その憂鬱さを隠すように、リカは斜め上から冷めた目で他人を見てしまう。
特に、自分の恋愛を人に言えないリカは、友達の真希が恋愛話をする様子に共感できない。
私は真希みたいに、誰かに話したことがない。誰にも話せない。先生とのことを。
本当は自分の方がうまくいってないのに、真希に恋愛のアドバイスをすることに矛盾を感じる。
けど、表面ではうまくいっているように装っちゃう。
しかし、女子高生と教師の恋愛小説、と思って読み進めていると騙されます!
ある事件をきっかけに、作品の様子がガラリと変わります。
その事件をきっかけに徐々に変わっていく、思春期の気持ちが大人へ変化していく。
そんな主人公達の様子を丹念に描いています。
明日が来ないより来る方が嫌だった。まわりの大人が言うよりも楽しくない日々を送っている。
そんな高校時代のモヤモヤを思い出して少し切ない気分になって、リカと先生のやりとりに胸キュンして、最後には勇気づけられました。
まさかの急展開にかなりびっくりしました。リカの冷めてるようで乙女なところがすごく可愛かったです(笑)
出典読書メーター
とても爽やか。男の人は「好き」とか「愛している」とか、恥ずかしくて言えない。でも、言われないと女の子はとても不安になる。そんな、きゅん!とする話だった。しかし真希ちゃんは、びっくり。かわいそう。
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泣けましたw学校で読んでいて、思わずうるるっっときました。 最後の先生はいいですね、かっこよかったです。
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