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2015.03.12(Thu)

熱血教師の時代は終わった?今時のゆるゆる教師の日常で、元気が出る理由とは?

『学校のセンセイ』 飛鳥井千砂

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恋する(恋愛)

『学校のセンセイ』

飛鳥井千砂

読みやすさ:
読みたい!
10

こんな人におすすめ!

・ちょっとブラックユーモア
・真面目な人の裏の生活を覗きたい
・会話のテンポが面白い小説が読みたい

あらすじ

・高校の社会科教師・桐原はなんとなく教師になって、口癖は「面倒くさい」
・恋愛も仕事も友情も適当にやろうとしている
・なのに、学校ではいろいろなトラブルに巻き込まれる。
・近所には変な女が住んでいることが分かる
・その女との出会いで、物事の出来事は好転していく・・・?

こんなに親しみの湧く高校教師みたことない!?

高校時代の教師ってどういう人でしたか?
大抵は頭が固くて、真面目。「どうして?」と聞いても「そうだから」と返す。
ルールの意味よりもルールに従うことを求めてくる。
大人になると、皆こんな真面目になってつまらないな~と思ってました。

実際には、大人になると真面目になっていく、というよりは、
元から真面目な学生が教職をとり、教師になるパターンが多いですが。
真面目系の教師が多いのは、必然なんだなぁ、と大学生になってから気が付きました。

出典 GATAG (ai3310X)

出典 GATAG (ai3310X)

それでも、たまに新任教師でチャラチャラした先生っていませんでしたか?
私の高校生では、「まあ、いいか」が口癖で、割と適当な数学教師がいました。

年齢はこの本の主人公より若い、本当に大学卒業したての先生でした。
高校生だった当時は、「先生なのにありえない~!」って興味津々に絡んでいました(笑)
20過ぎた男は絶対に「まじで」なんて言葉使わないと思っていたので・・・・。

高校生にとっての”先生”は、自分とは違う人間でした。
「絶対的なイメージ」があるという点において、
ちょっとした芸能人要素があった気がします。

高校を卒業すると、先生もただの人間だってわかるんですけどね。

今回はそんな先生にまつわる話です。
教師を主人公にした小説では、一番のおすすめです!

主人公はダメ人間でもないけど、教師っぽくもない普通の青年

桐原は大学時代に保障で取得した教職を使い、厳しい塾講師から高校教師へと転職します。
そんな理由で教師になったので、もちろんやる気はゼロ。
人と関わるのが面倒くさい桐谷は、生徒に関わることも面倒くさい。
とりあえず、表面上だけ高校教師らしく振舞います。

生徒見つけて注意するの、面倒じゃん。上とかに報告とかしなきゃいけないしさ。

“生徒のことは平等に愛しなさい、好き嫌いをしてはいけません。
冗談じゃねーよ。向こうもしてくるんだから、好き嫌い。こっちだってするに決まってるだろう。

現役の先生は「分かる」と共感の嵐かも・・・笑?

そんな桐原の気持ちとは裏腹に、友人関係や恋愛、部活の問題といった学校での面倒事の解決を強いられる。

自分の友達の顔を思い浮かべる。「俺、この仕事楽しくてしょうがないんだよ」「私、この仕事、子供のころからの夢だったの」そんなヤツいねーよ、一人も。

でもみんな、なんだかんだで続けているだろ。仕事しないと食ってけないもんな。同じだよ、俺だって。

桐原は「生徒をどうにかしたい」というモチベーションよりは、「仕事」と割り切って、桐原は問題解決をし始めます。
いわゆる”今時”な青年の視点から、高校や日常をユーモラスに表現します。

そんな日常に中、桐原はまるでツイッギーのような見た目の変わった女と知り合いになります。
普通な桐原と変人な紗枝。対照的に見えて、なんだか似ている二人。

「あなたもそうなんじゃなかったの?熱くなるのが恥ずかしくて面倒くさいふりしているんでしょ?」

彼女との関係で、隠されていたある事実が分かってくるのも必見です!

高校教師という枠を超えて、一人の青年の社会での成長を描いた青春小説になってます。
熱血教師よりも共感できて(特に新任先生)、笑えて、勇気がもらえて、元気がもらえること間違いなし!

高校生は先生の日常を覗くように、先生は「あるある」と共感するような小説です。爽やかな読後で、元気をもらえるので、是非読んでみてください♪

皆の口コミ、レビュー

高校の男性教師の目線での話。生徒との関わり方・社会的立場をわきまえたプライベートでの振る舞い。テンポもよく感情移入もできる。面白く読み進められました!
出典 読書メーター

なんか良かったです。等身大の人物が描かれていたからでしょうか?どこにでもいて、どこにでもあるような話なのに、だからこそ親近感が湧きました。“共感”できる小説を読んだのは久しぶりな気がします。
出典 読書メーター

先生だって人間だ。悩みも迷いもあれば恋もする。初めから先生なんじゃなくて、いろんな経験や生徒との出会いを重ねて「先生」になって行くんでしょう。
出典 読書メーター

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