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2015.03.04(Wed)

関西ノリを味わたい人はこれ!離れて暮らす関西人兄弟の笑えて泣ける青春小説

『戸村飯店青春100連発』 瀬尾まいこ

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笑える(面白い)

『戸村飯店青春100連発』

瀬尾まいこ

読みやすさ:
読みたい!
8

こんな人におすすめ

・関西人が書く面白い小説が読みたい
・映画「海月姫」が好き
・上京してきて、地元と東京とギャップに驚いた

あらすじ

・大阪の中華料理店「戸村飯店」の二人息子の青春物語
・大阪に残った弟・コウスケと東京に上京した兄・ヘイスケ
・弟・コウスケは、阪神タイガースをこよなく愛し、単純でまっすぐ、皆から笑いをとるお調子者の高校生
・兄・ヘイスケは、見た目も要領もいいのに、関西のボケのノリについていけないクールな専門学校生
・正反対で、仲の悪い兄弟の、それぞれの視点で語られた一年間の成長物語

兄・ヘイスケの東京での新生活と、まっすぐで純粋すぎる弟・コウスケの日常

私の祖母は関西人です。
祖母は関西弁を「面白い」の代名詞のように扱う風潮を嫌っていました。
ドラマで使われる関西弁をきく度に、祖母は
「すっごい不自然だねぇ。愉快なイメージで関西を使っているのかね。本当にバカにしているのかしら」
と不満気な表情をしていました。

確かに、地元以外の人が使う方便って、かなり不自然ですよね。
だから、関西を舞台にした小説は少ないのかもしれません。
嘘くそさがすぐに伝わってしまうから。

今回紹介するのは、そんな稀にみる、愉快で元気の出る関西人の兄弟を題材にした作品です。

本書の著者は関西人。
言葉使いはもちろん雰囲気も違和感なく表現できています。
特に関西から上京してきた人は、本書にかなり共感できるかも。

kenka_friends

小、中、高校。俺の通信簿に所見欄には、「順応性があって、誰とも協力して仲良くできます」とか、「誰とも気が合い。みんなに慕われています」ってお決まりのように書いてあった。まったく教師って表面しか見てない。そりゃ、TPOをわきまえてるから、学校って場ではそこそこうまくやろうと努力はする。けれど、自分自身で「お、今、俺って順応しているねぇ」なんて感じたことは一度もないし、ぴったりはまっていると感じる場所にいた経験など生まれてからこの方ない気がする。

兄ヘイスケは、関西で生まれ育ったものの、関西のノリについていけずに上京。
その東京ではヘイスは、何故か「面白い関西人」として大うけ(笑)

 「ってうか、さすが戸村、関西人だねぇ」
「マジうける。ありえなくない?」
「戸村君おもしろすぎ」
「ここで、こういう普通の履歴書持ってくるあたり、やるよね」
「ベタで持ってきたねぇ」
みんなの笑いのポイントはさっぱりわからない。別にベタな笑いを狙ったわけでもない。
「いやあ、参ったな」
俺は頭をかいてみせた。

慣れない東京の街の中で、戸惑いながらも、
新しい出会い、
別れ、
を繰り返しながら、人との付き合い方が変わっていく兄・ヘイスケ。
ちょっと抜けた東京人たちへのツッコミがおもしろくて、思わず笑っちゃう!

そして、東京に上京した兄に対して、大阪に残ったコウスケ。
コウスケは明るくて、そこそこ楽しい高校生活を送っていきます。

けれど、高校卒業が迫り、戸村飯前店を継ぐことを迷いはじめたコウスケ。

 兄貴が出て行ったから、仕方がない。俺がこの店を継ぐしかないのだ。そう思っていた。だけど、そう思い込んでいただけで、単に他にしたいことがなかっただけかもしれない。手っ取り早く店を継ぐという安直な考えに至ってただけかもしれない。夢も希望もない。俺はつまらない人間かもしれない。

コウスケは、以前の兄・ヘイスケの言葉を思い出し、東京まで会いにいく・・・・。結局、コウスケの選んだ道とは?
坪田譲治文学賞受賞した、今までになかった兄弟の青春小説!

みんなの口コミ、レビュー

「100連発」ってタイトルを初めて見たときは「何やの?」って思ったけれど、読み終えた今となっては、確かに「青春」「100連発」だったなあ、と。タイトル合ってます。合ってますよ。
老若男女問わず誰にでも薦められる、すばらしい小説だと思います。
出典 WEB本の雑誌

大阪在住なのですごく笑えたし、泣けました。次男のサービス精神、めっちゃ共感してしまう。
出典 読書メーター

この本大好きって思いました!!瀬尾さんの書く登場人物は人間味に溢れてていつもステキ。古嶋面白すぎ。新幹線のシーン笑えるのに涙でる。表紙が苦手で避けてたけど、読んでよかった。読後だと表紙も良く見えてきた笑
出典 読書メーター

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