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2015.07.10(Fri)

あるある!母親と娘の絆と摩擦を絶妙に描いたコメディ

『きままな娘わがままな母』 藤堂志津子

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元気になる

『きままな娘わがままな母』

藤堂志津子

読みやすさ:
読みたい!
16

こんな人におすすめ!

・母親とは仲がいいけど、かみ合わない時がある
・軽くさくさく読める話が読みたい

あらすじ

37歳独身、建築関係の仕事をする娘・沙良と62歳の専業主婦である母・駒子との日常を書いた作品
娘がフリーとして独立したり、気になる男性が現れたり、一方で母の駒子は墓を買おうとしたり姉の病院に通いつめたり・・・・。
娘と母の関係を軽快にえがいた作品。

きままな娘とわがままな母は、あるある!と笑って元気がでる小説

『きまままな娘とわがままな母』タイトルだけで、本のイメージが湧いてきますね(笑)それを裏切らない本です(笑)母親と娘のあるあるを絶妙なさじ加減で書いた痛快連作集です。

母親と娘の関係ほど変化していくものはないと思います。娘が小さい頃は、娘は母だけを信じて育ちます。娘は物事の判断価値も嗜好も母を見習って育っていき、母も息子とは違い、もう一人の自分を投影するように娘に接します。しかし、娘が大人になっていくと、母親と娘の形勢が逆転していきます。娘は母、特に専業主婦は、ずっと自分を慕ってくれた娘が自立し嬉しい反面、モヤモヤする。

「別に。私の人生じゃなく、あなたの人生だもの、好きにすればいい」
駒子の得意なせりふふだった。(略)
娘は娘、私は私、といったクールでカッコイイ母親像を、おそらく頭のなかでイメージしているのだろう。しかし、現実は違った。沙良にとって駒子はつねに娘に干渉しすぎの、口だししすぎの、チャンスさえあれば娘のすべてをことこまかく支配したくてたまらない母だった。

家庭によって多少の違いはあると思いますが、愛情はあるけどどこか噛みあわない。けれど、困った時には一番の頼りになる。そんな母と娘の関係をこれほどまでに的確に、面白く書いている作品はありません!

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沙良と駒子には、警戒心が入り混じって、緩く途切れずに信頼関係で繋がっています。その関係をリアルにコミカルにえがいた作品。読んだ後は、心が満たされたような優しい気分になる小説です。最後のシーンの沙良の母娘を表した一言が、結局そうなんだよねと微笑んでしまいます。

みんなの口コミ、レビュー

あらすじに近親感を感じたので手に取りましたが想像していた以上より上品な感じの母娘の関係だと私は感じました。可愛いお母さんで少し羨ましいとも感じました。
出典 読書メーター

最後の一文が全てをまとめてくれました。なんだかんだ言いながら幸せな親子だと思いました。
出典 読書メーター

親子って複雑なのよね。いい所も悪い所も関係を保つのは簡単そうで難しい。情っていうか血っていうか、他人との仲とは全く違う関係。だけど離れられない深い関係なのよ。いい本でした。出典 読書メーター

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