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2015.06.19(Fri)

ある女の子とその家族の優しい感動に包まれる青春小説

『幸福な食卓』 瀬尾まいこ

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恋する(恋愛)

『幸福な食卓』

瀬尾まいこ

読みやすさ:
読みたい!
15

こんな人におすすめ!

・優しい気持ちになって、ほっこりしたい
・かっこいい男の子がでてきてくる小説が読みたい
・軽いテンポで、思わず笑ってしまう小説が読みたい

あらすじ

「父さんは、今日で父さんをやめようと思う」

その一言から始まったいつもの朝。

父親は父親であることを放棄するし、家を出て行った母親は一人暮らしライフを満喫しているし、長男の直ちゃんは秀才なのに大学に行かずに農業を始めてしまうし、傍から見たらめちゃくちゃな中原家。中原家の長女の佐和子を中心に、家族で様々な出来事を乗り越えながら、佐和子の成長を描いた。

自分なんて一人ぼっちだ、って感じる時ありませんか?

別に一人ぼっちなわけではない。家族もいるし恋人も友達もいる。

なのに、一人ぼっちな気がしてくる・・・・。
本当に自分を気遣ってくれる人なんているのかな~~~

はあ~~~~~~

もう、なんか寂しいな~~~~

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そんな時ありませんか?

ちょっぴりブルーな気分の時に読みたいのが、人との繋がりをユーモアと優しさで書いた作品が「幸福の食卓」です。

人と人の絆を強く感じる感動青春小説

幸福の食卓では、中学時代から高校時代までの主人公の佐和子を中心に書かれています。

佐和子の家は客観的に書いたから、かなり崩壊しています。ドラマチックに書こうと思えば、むしろ不幸に書いた方が簡単かもしれません。客観的な不幸とかうまくいっていない事実に隠れて、本当の優しさや愛があることを教えてくれます。

そんな気が付かない優しさや愛がテーマになっています。

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小学生の時に佐和子が引っ越してしまう友達の坂戸君を見送った時、佐和子は初めて気が付かない優しさに気が付きます。

「中原にいいこと教えてあげる」

「何?」

「俺、本当は鯖って大嫌いなんだ。昔ばあちゃんが鯖寿司食べて顔が晴れたんだよね。ばんばんに。鯖に棲んでる虫のせいだったらしいけど、三日くらい腫れっぱなしだったんだぜ。それを見て以来、俺鯖って食べられないの。気持ち悪くてさ」

坂戸君の告白に私はかなり驚いた。鯖は彼の大好物だったはずだ。

「でもいつも私の分まで食べてくれたじゃない」

「すごいだろ?気が付かないところで中原っていろいろ守られているってこと」

中原くん優しくてキュンとしちゃいますね!
心がほっこりして、大好きなシーンです☺

他人の嫌なところが目について、どうして人に対して気を使えないんだって思う日もあるかもしれません。

「幸福な食卓」では、自分が孤独を感じる時も、必ず貴方に気を掛けてくれている人、見えない優しさを与えてくれている人がいるんだ、と気が付かせてくれます。

限られた人生の中で、出会って話してある程度の関係性をもてるのって考えてみればすごくないですか?ひとりひとりとの出会いは奇跡で、家族との関係だって必然だけど奇跡だなって改めて実感させられます。

自分も誰かの優しさになりたい、と憂鬱な気分になっていた貴方の気持ちを解してくれるような作品です。

ミスチル主題歌で映画化もしました

幸福な食卓は2007年に北乃きい主演で映画化決定。

原作の柔らかい感じを上手に表現しています。
主題歌はMr.childrenの「くるみーfoe the film-幸福な食卓」です。映画の雰囲気とぴったりの作品ですね。

興味をもったら、是非チェックしてみてください☺

みんなの口コミ、レビュー

愛されている主人公が、その愛に気づいていく過程。一話めで気づいたかと思ったけど、さらにボーイフレンドの愛を知り、そして受けるだけじゃなく自分のもつ愛にも気づいていく。父も母も、兄も、その彼女も、初恋の少年も、みんな優しい。良い話でした。
出典 読書メーター

やわらかな文体でつづられた、家族の物語。どうしようもなく苦くて切ないけど、シュークリームのような優しい甘さが残る読後感でした。
出典 読書メーター

家族とはなにか。日常というごくありふれたものを必死で紡ごうとする個々の苦悩、そして互いを思いやる優しさがあふれた感動作。読みやすい文体で、一気に読み終えた。
出典 読書メーター

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