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2015.06.18(Thu)

神戸連続殺人事件の少年Aを思い出す?絶歌を読むなら、ユリゴコロを読め!

『ユリゴコロ』 沼田まほかる

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ハラハラする(ミステリー)

『ユリゴコロ』

沼田まほかる

読みやすさ:
読みたい!
9

こんな人におすすめ!

・湊かなえが好き!
・ホラーサスペンスでも読後感がいいものを読みたい。
・正直、最近出版された「絶歌」が気になる・・・。

あらすじ

・主人公が実家で見つけた「ユリゴコロ」という四冊のノート。
・「ユリゴコロ」に書かれていたのは、人を殺してきたという告白文だった
・ノートの書き手は誰なのか?ノートに書いてあることは真実なのか
・動揺しながら読み進める主人公の現実にもあ

最近出版された「絶歌」が話題になってるみたい

村上春樹は読んだことはないけど、名前は知っているという人が多いかと思います。

今、村上春樹と同じペースで売り上げている本があります。

その本のタイトルは「絶歌」。6月11日に発売したのにも関わらず、アマゾンではランキング1位を獲得しています。初版10万部を刷ったのに加えて、先日5万部の増刷も決定したようです。

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神戸市で1997年に起きた連続児童殺傷事件の加害男性(32)が、「元少年A」の名前で発表した手記です。

この事件は通称神戸連続殺人事件とも呼ばれており、犯人が14歳の少年だったことで話題になりました。また、切断された男児の頭部を中学校の校門に放置して、耳まで切り裂かれた被害者の口には、「酒鬼薔薇聖斗」名の犯行声明文が挟まれており、その残虐さと特異さで少年犯罪としてかなり有名な事件です。

その犯人であった少年が32歳になり、自らの経験を綴ったのが「絶歌」です。売れているには売れてますが、遺族の了承を得ないで出版したこと、ベストセラーになったことで犯人に印税が振り込まれることが問題となっています。

賛否両本に分かれている「絶歌」ですが、今回は一年前に出版された告白文書を題材にした小説を紹介したいと思います。

無差別殺人犯の心を内をリアルに書いた作品が「ユリゴコロ」

一時期、沼田まほかるが流行り出し、そのブームを生んだ話題作が「ユリゴコロ」です。
2012年本屋大賞ノミネート、第14回大藪春彦賞受賞作です。

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小説の題材によく出てくる「殺人」ですが、大抵の場合、人が人を殺すには何かしらの理由がありますよね。

絶歌での主人公のように、恨みがあるわけではなく、満たされない気持ちを満たそうと人を殺そうとする人は稀にいます。

私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通と違うのでしょうか。

そんな一文から始まるノートには、幼い頃から尋常でない「人を殺したい」という執着心、そして手をかけてきた殺人の数々が記されています。
誰かが憎くて殺すわけでなく、衝動からどんどん殺してく様子にぞっとします。

怖いの無理だから読めない!という人でも、「ユリゴコロ」は徐々に恐怖や憎しみや優しさに変わっていく小説です。そして、最後には感動のラストが待っています。猟奇的な犯人像を知りたい人は、絶歌でなくてユリゴコロを買うことをおすすめします

みんなの口コミ、レビュー

ページをめくる手が止まらなかった。まさかの結末。真相解明だけでなく、その事実に対しての登場人物それぞれの心の痛みや愛が伝わってきて、切なさと温かさでいっぱいになった。「家族の愛の歴史、憎しみはどこにもない」 洋平の言葉がとてもしっくりときた。 最後はとても良い終わり方だったと思う。出典 読書メーター

なんとなく借りてみた本。初沼田まほかる。手記の内容が衝撃的で続きが気になって仕方ないのに主人公が手記をなかなか読めないところでヤキモキしてしまった(笑) 読みやすくて面白かったから他の作品も読んでみたい!出典 読書メーター

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