『口紅のとき』
角田光代
読みやすさ:





『口紅のとき』 角田光代
・資生堂の化粧品を使ってる ・一人の女性の6、12、18、29、38、47、65、79歳の口紅と関係した人生の一時を描いている。 私自身19歳になるまで、普段の生活はスッピンで過ごしていました。メイクをしても綺麗な人は綺麗だし、綺麗ではない人は綺麗じゃない。私が好きになった人は、私がメイクやオシャレをしても振り向きませんでした。メイクをすることは無駄だと思っていました。 19歳までの私にとって、メイクは異性のためにするものでした。 最後に塗る口紅は疲れていたり憂鬱なときも、ちょっと元気にさせてくれる不思議な力があると思いませんか?口紅の時は、そんな口紅の不思議な魅力を描いています。 小さい時に母親が塗っていた口紅は、母親を知らない女のように見せる。 思春期の時に男の子からもらった口紅は、恋の気持ちを見せる。 自分の娘が塗り始めた口紅は、娘の成長を見せる。 大人になり、元気にみせるように塗った口紅は、夫との絆を見せる。 年齢によって、メイクをする目的は変わっていきます。 私が過ごしてきた日々は、すべて私の顔のなかにある。その日々を、赤いくちべにが美しく光らせている。 あなたにとっての、今のメイクは何の目的でしょうか? 途中に織り込まれている、様々な年代の女性が口紅を塗る写真も綺麗です。プレゼントとしても、おすすめの一冊ですこんな人におすすめ!
・ファッション雑誌やおしゃれが好き
・雑誌のコラムのような短編をさらっと読みたい
あらすじ
・ひとつひとつは短編だけれど、全部読むとひとつの物語に
・資生堂の写真展に添えられたコラムなので、非常に短く15分程度で読み終えられます。貴方にとって口紅とはどんな存在ですか?
19歳になってからの、メイクは自分のためにするようになりました。
元気がないときでも、メイクをすれば気持ちがシャンとして、自信がつきます。ファンデーション、ライン、マスカラ・・・だんだんと顔がはっきりすると、寝起きの気持ちもしっかりします。そして、最後に塗る口紅。あなたにとっての、今のメイクは何の目的でしょうか?
他人のためにするメイクは、自分の期待通りの反応が返ってこなくて、いつも苦しかった。
自分のためにするメイクは、私に自信をくれました。みんなの口コミ、レビュー
スタイルにこだわった短編小説はちょっとアメリカ風で好ましい,
6歳から79歳までの女性が登場し、
そこに口紅が小道具として登場します。
とっても短い短編連作集。
出典 amazon
途中に気の利いた写真も織り込まれています。
スタイルにこだわった短編小説はちょっとアメリカ風で好ましいです。
出典 amazon
途中に挟まれる上田さんの写真は、角田さんの物語をうまく合って、微笑ましくもあり好感を持てました。
いちど読んで、すぐに再読した作品に出会ったのは久しぶりでした。
出典 amazon
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